てごしとたたった

□1. 小さな子
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Tegoshi









「…ぅ、ぇえ、ふぇっ…。」




手越祐也、パニックです。




撮影を終えて楽屋へ戻ってきたら、まっすーが居ない。




その代わり、ソファーに座って泣く小さな子どもがひとり。




この子は誰…!!




まっすーはどこ…!!




慶一郎「手越ー…って誰その子!」




祐也「慶ちゃん。」




動揺して動けない俺とは逆に、子どもに近づいて抱っこをする慶ちゃん。




慶一郎「ぼくー、お名前なんて言うの?」




「…たた…。ますだたたった。」




慶一郎「たたったくん?」




いや、違うだろ、慶ちゃん。




シゲ「たたったってたかひさ?」




ブンブンと首を縦に振る子ども。




ああ、ジャニーズウェブでそんなような名前の連載まっすーやってたな。




え、ってことはこの子…。




祐也「まっすーと同姓同名?」




シゲ「バカか。この子、まっすーなんじゃないの?」




いや、シゲがバカかだろ。




小説や漫画じゃあるまいし、そんな ファンタジーなこと…。




「…たた、まっしゅーだょ…?」




黙って俺らの話を聞いていた子どもが口を開く。




シゲ「ほら、言っただろ?」




慶一郎「へー、そんなファンタジーなことってなるんだねー。」




慶ちゃん完全にあっち側だわ。
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