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□t/r/i/p@
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〜ジョンデの場合〜


『……ぎょ、ギョンスっ』
『お、ジョンデヤ、どうした?』


いつもと様子の違うジョンデに首を傾げる。
たぶん後ろに隠し持ってるのは、僕へのプレゼント。
渡すのに緊張するなんて、
ジョンデらしくない。



『た、誕生日おめでとう!』
『ふふ、ありがとう』
『あの、さ、これ、』


目の前に渡されたのは綺麗にラッピングされた袋。
大きくも小さくもなく、軽く持てる重さだ。
なんだろう?


『あ!、ま、まだ開けないで……!』
『え?』


包みを開けようとした僕を止める。


『あの、あとで!ひとりでいる時に開けて欲しいんだ!な!?』
『え……、う、うん、わかった』
『じゃ!』
『あ、ありがとう!』



一体なんなんだろう?
気になる……。
寝る前にでも開けてみよう。





〜チャニョルの場合〜



チラチラと視線を感じる。
さっきからソワソワして落ち着かないチャニョル。
話しかけるタイミングを見計らってるのか、挙動不審で気持ち悪い。



『ぎょ、ギョンスヤー♡』
『?(来た来た)』
『耳』


隣に座り、スマホに繋げたイヤホンを僕に渡す。
耳につけると流れるR&B。


『……あ、これって』
『そう!あの曲!』
『出来たんだ…!』



前に僕がこういう曲を歌いたいと、チャニョルに作曲を頼んでた曲だった。
まだ大体のイメージしか決まってなかったのに、完成させてたなんて。



『すごい、僕のイメージ通りだよ』
『よかった…!これな、誕生日プレゼント!お前に歌って欲しくて!』
『……ありがとう♡』
『へへ♡』





〜マンネの場合〜



僕の隣に静かに座ったセフンは、
今日も大人びた顔で甘えてくる。


僕を横から抱きしめながら、ゆらゆら体を揺らす。



『……セフナ、いつまでこうしてるつもり?』
『ずーっと!』
『…………』
『ふふ、うそうそ。ヒョン誕生日おめでとう!』


渡されたのは、高級感漂うラッピング箱。
こんな立派なプレゼントをするようになるなんて、
僕達のマンネは思ったよりずっと大人になったみたい。
くすぐったくて顔がにやけちゃう。



『ありがと。何?』
『パンツ♡』
『は?』
『勝負パンツ!ヒョンそういうの全然自分で買おうとしないんだもん。』
『はあ、』
『できれば恋人に見せる前に僕の前で履いて見せてくれると嬉s… 痛ッ!』
『!?』




〜恋人の場合〜



セフンの鼻の下が伸びたところで、
彼の頭に拳の制裁が下る。

誰の拳かって?
僕の恋人、ジョンインだ。


『セフナ、あっち行ってろ』
『ッてー、あいあい行きますよっ、一緒に選んだくせにー』
『セフナ!!』
『わぁぁ〜〜っ』


セフンはそそくさと皆のいる方へ逃げていった。
残された僕達は顔を見合わせて笑った。


『ヒョン、誕生日おめでとう。』
『ありがとう』


ジョンインがかしこまって言うから、なんだか照れくさい。


『よし!ヒョン荷造りして!』
『え!?』
『ほら早く!飛行機間に合わなくなっちゃう』
『え?…え、どこ行くの…!?』



話しながら僕を部屋に連れていき、トランクを出すジョンイン。



『日本!』
『…、に、日本って、えぇ!?』
『誕生日旅行!』



呆気に取られて固まった僕を他所に、
彼は必要そうな荷物を勝手に持ち出している。
そこに玄関の開く音と、マネヒョンの声が聞こえた。



『準備できたかー。』
『ん、もうちょっと待って!』
『ギョンスヤ、これレイから荷物来てたぞ』



マネヒョンから小さい箱を受け取る。



『あ、ありがとうございます……じゃなくて、え、ヒョン旅行の事知ってたの?ぼ、僕の明日のスケジュールは…??』
『あ〜ごめんな、あれ、嘘なんだ。休みだから気にしなくていいぞ』
『』



どうやら今から旅行に行くのは本当らしい。
それにしても何もかも急で頭も体も追いつかない。


『あ!皆からのソンムルは全部持っていってね!
いや違う、スホヒョンとチャニョリヒョンのは別にいいや!』
『こら〜ジョンイナどぉゆうことだ〜!』
『あははは』



野次と笑い声を耳に、
必要最低限の荷物とプレゼントをトランクに詰め終わった。





『『『いってらっしゃ〜〜い』』』



皆に見送られ、車に乗り込む。
隣のジョンインは、上機嫌で僕の手を握っていた。






ににbirにつづく♡





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