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□続・学校生活の教え2
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『チャニョラ〜!やっと終わったな!どーだった?』
『まーまーだな、お前は?』
『ふっ、俺はいつも通りそこそこw』



長かった試験がやっと終わり
さっそくベッキョンが話しかけてきた




『ねーねーベッキョナ今日来るでしょ?』



そこへクラスの女子が割り込んでくる




『あぁ、行く行く!』
『あ!チャニョル君も来てよ!』
『へ?』
『みんなチャニョル君と遊びたいって』
『…?』



どうやら試験終わりのカラオケが定番らしく
俺はそれに初めて誘われた



ベッキョン曰く
最近俺が丸くなったから誘いやすくなった らしい



『お前来るだろ?』



……いや、試験期間で全然ギョンスヤと遊べなかったから
俺としては正直2回目のアレをだな____________



咄嗟にギョンスヤの席を覗き込んだけど
既に不在だった


もーいっつもいつの間にか居ないんだから!





『いや…あの〜』
『なんか用事あんの?』
『えーー…っと』
『ないんだろ?よし!決定〜〜!!!』



わあっと教室に女子たちの歓声が広がり
行かない なんて言えない状況になってしまった




……ギョンスヤ、俺と会う気でいたかな?




『ほら行くぞ〜』



ベッキョンと女子たちにまみれて
昇降口へと流される




『お、俺、ちょっと寄るとこあるから先行ってて!』
『ん?わかった、駅前のとこだからなー連絡しろよー』
『ちゃんと来てよー!待ってるからね〜!』



今まで話しかけられることもなかった
クラスの女子の対応に戸惑った



俺、そんな前と違う?




手を振って踵を返し、
ギョンスヤのいるであろういつもの場所へ向かった








お、前に誰かいる



…………………?





ストレートの黒髪ロングで
背が低めの女の子の後ろ姿




あんなとこで何してんだ?



サンダルの色が紺…って事は3年か!



ちょっとずつ近付くうちに
もしかしてこの前ギョンスヤの家の前にいた子じゃないかと
思い始めた



そわそわした様子のその子に話しかけてみる




『誰かに用があるんですか?』



驚いて振り返ったその顔は
間違いなくこの前の子だった



何のために
ギョンスヤの家に?
今もここにいるって事は
ギョンスヤに用事があるんだよな





『あの、……あっ』




その子はまた何も言わず駆け出して行ってしまった




やっぱりギョンスヤに気があるんだろうな…
そっか、思ったより副会長ってのは
目立つし他の学年からも慕われるのかぁ……



もしかして俺の知らない所で
告白とかされてるのかな…?





っていうかそーよね
ギョンスヤかっこいいもんね
可愛い顔してるのに男前で〜
口数は少ないけど喋ると低めの声が堪んなくて〜
俺を見下ろす表情とかぁ〜
ちょっと強引にキスするとことかぁ〜




『ふふふふ♪』
『キモ』
『はっ!』
『何してんの』
『ギョンスヤぁぁぁ♡』
『…っ、くっつくなっ』
『ぅ゛ッ』



人目もはばからず抱きついた俺に
強めのパンチが入る



『いたい…痛いよぉぉ』
『(無視)試験どーだった?』
『……まあまあでした』
『それはよかった♪』
『ギョンスヤ今日』
『ん、知ってる』
『へ?』
『行っといで』
『』
『僕も遊びに行ってくるから』
『そ、そーなの?』
『うん、チャニョラ行かなくていいの?』
『?』
『時間時間』
『あ、いや、…ああ、』
『また連絡する』



いつになくご機嫌な様子のギョンスヤは
笑顔で俺に手を振った



なんなの
やけに嬉しそうじゃん




誰と遊ぶのか聞けばよかった……









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