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□学校生活の教え
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思い立ったが吉日


即行動!






放課後俺は生徒会室へと向かった。




生徒会で活動してる時に
部屋に入れば逃げられないもんな。


なんならずっと生徒会室の前で待っててもいい。出てくるまで。


とにかくまずは話さなきゃ。




…………………よし。



生徒会室のドアの前で
気合を入れ、
いざドアノブに手をかけ開けようとした時


ドアの小窓を覗くと
暗い部屋に二つの影



開けるのをやめ
小窓から見えるその影に注目した



デスクチェアにキムジョンインが座り
その上に跨るように座る誰か。

まさか副会長かとドキッとしたけど違う___
あれは………会長…?


向かい合ってる2人は微笑み合い
その間には甘ったるい何かが感じられ、
目が離せない


そのうちにジョンインの顔が
会長の顔に近づき
キスが始まる



…………うわぁ。



どーしよ俺すごいの見てるすごいの見てる
やばいどーすんだこれ見ちゃダメだよな
うん、ダメだよくない。改めよう。そうしよう副会長いないし!



そう頭では考えるけど
目の前で繰り広げられるソレからなかなか離れられない




『…チャニョラ?』
『うっ…!!』



突然呼ばれて声のした方を向くと
首をかしげた副会長がいた



久々に名前呼んでくれた……
嬉しい…!じゃなくて
今この部屋大変な事起きてるから副会長来ちゃダメ…!

『〇✕△□〜ッッ』


俺は言葉にできずただ動揺した


『……あ。』



……見たんだ?
そう言って副会長は俺の手首を掴み
使われてない教室へと連れていかれる



『チャニョラ、あそこで何してたの?』
『は、話したくて…。副会長…が、なんで俺の事避けるの…か』


やっぱりその話か、とでも言うように
1つため息をついた



『…俺だって…』
『?』
『……好きなやつにフラれたのに普通でいられるような…大人じゃないから』
『…フラ、れ…?』
『…朝、来なかったろ。』
『…それがフラれたって事…?』
『違うの?』
『副会長、俺の事…好きなの?』
『お前ふざけてんの?好きじゃない奴にキスなんかしないだろ』
『』



そーなの?
副会長、俺が好きなの?
ねぇそうなの?
じゃあ俺…両想いなの?



『…やめろよその反応。』
『…え』
『顔真っ赤。』
『えっ』


言われて自分の頬を触ると
また熱くなっていた



『…副会長、俺
あの日寝坊しちゃって…』
『は?』
『急いで公園行ったんだけど間に合わなくて……、いや、ほんとはその時…まだ公園行くか迷ってたんだけど…』
『…』
『副会長、と、話せなくなってから…あの、…気付いた…んだけど…、その…あの、なんていうか』


告白するって決めたのに言葉が続かない
言え!言うんだ!



『…チャニョラ、僕の事好きなの?』
『…っ… 』
『…キスしていい?』


副会長はそう言うと、
俺のシャツをネクタイごと掴み
力任せに俺を座らせた


いや…好き、ともキスしていいとも言ってないんだけど………


『……んンッ…』



あの日と同じ
唇の感触に
俺は嬉しくなりながら


あの日とは違う幸せな気持ちで
キスを受入れた






『副か…』
『違う』
『…ギョンスヤ、』
『うん?』
『俺、キムジョンインにヤキモチ焼いたんだよ』
『ハハwそーなの?』
『仲良さそうだったから…』
『ジュンミョニヒョンと居るところ見たらそうは思わなくなるよ』
『…ジュンミョニヒョン?』
『さっきジョンインといた人。会長だよ。』
『……あ』
『………何見たの?また顔赤いけど。』
『…っ』
『え?まさか…キス以上もしてたの?』
『いやっ…ちが』
『…ふーん』








『明日迎えに行く』
『うん』


帰りも送ってもらったんだけどね。



ついこの前まで
学校に行くのが嫌だったのに



また明日会える___
そう思うと明日が待ち遠しくてたまらない



俺は副会長と出会って
残りの学校生活に価値を見出すことができたんだ








Fin♡



続く………かも!
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