保管庫
□言葉は少なくとも
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『サスケ』
ここは大蛇丸のアジト。
力を求めて大蛇丸のもとへ行き、最終的には大蛇を倒したサスケに秋乃は声をかけた。
「…何の用だ」
冷たく言い放つサスケを無視して、大蛇の亡骸に歩みを進める秋乃。
『フーン、意外にあっけない死に方だね。つまんないの』
まるで要らなくなったおもちゃを捨てるような口ぶりで言うと光のない目で
『もう少し楽しめると思ったのに…』
と吐き捨てた。
『で、これからどうするの?』
秋乃の問いかけにサスケはある人間を連れていくといった。
その言葉に秋乃が興味の色を宿す。
それを横目で確認すると、一言「行くぞ」と言い、アジトの地下に下りていく。
前を歩くサスケに続く秋乃、終始無言のまま歩く。
『ねぇ、僕を連れていく理由…。強いからってだけじゃないよね?』
秋乃の問いかけに足を止めるサスケ。
「勘違いするな、俺はお前の能力をかってやっているだけだ。お前がどうなろうと興味はない」
口ではそう言うが秋乃に嘘は通じない。
『そっか、でも少なからず僕には興味あるんだね』
にやにやと笑う秋乃に舌打ちするサスケ。
「秋乃」
『ん?なに?』
「俺から離れるな、離れれば敵とみなして殺す」
突然の言葉に驚くが、また笑う。
その言葉の意味を理解しているから。