保管庫

□勝者と敗者
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第七班。はたけカカシ、うずまきナルト、春野サクラ、うちはサスケの前に立ちふさがる一人の少女。
赤雲模様のマントに大人の身の丈程もある大刀を背負い、にこにこと笑っている。
少女は齢14歳にしてS級犯罪者リストに名を連ねている秋乃だ。
4人はそれぞれ輪生体制をとり、秋乃の出方を伺う。
秋乃は大刀を背中からおろし肩に担ぐ。

『へぇ、木ノ葉の第七班か。少しは楽しめるかな?』

口角を上げて切れ長の目を細める秋乃にカカシは冷たい汗が頬を伝うのを感じる。いくら子供と言っても目の前の少女はあまりにも危険だ。
場の雰囲気が一瞬にして張り詰める。
しかし、ナルトは雄たけびをあげて秋乃に突っ込んでいった。
秋乃は待ってましたとばかりに大刀を振り回し、確実に急所を狙ってくる。
それを間一髪で避けながら、螺旋丸を放つ。だが、大刀の前には意味をなさず、深手を負ってしまう。
サスケが舌打ちして今度は俺の番だといって斬り込んでいくもやはり勝てない。
治療が追い付かず、必死に二人を治療するサクラを狙って秋乃が再び斬り込んでくる。
が、カカシの忍術のおかげで未遂に終わる。
カカシは額あてを上げて写輪眼をあらわにする。

『うちは一族でもないのに適合してるとは聞いてたけど…。コピー忍者とはよく言ったもんだね』

秋乃は心の底から楽しそうに笑う。

『アンタは僕を楽しませてくれるよね?』

そういうと秋乃はカカシに向かって大刀を振りおろす。
ヒラリと攻撃をかわして一定の距離をとり印を結ぶ。
バチバチと青いチャクラがカカシの右手を包む。
パァッと笑みを強くした秋乃も大刀にチャクラを流し、切れ味に磨きをかける。

「雷切ッ!!」

『アハハハハハッ!!!』

カカシの叫びと秋乃の笑い声が重なった時、その勝負にようやく終止符が打たれた。
勝ち残った者は…。

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