D.gray-man
□初めまして
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「これは…どういう状況?」
目が覚めると私は見知らぬベッドの上で両手、両足を縄で縛られてるではありませんか。
「俺がやった」
「…縛りプレイ?」
「ちげぇ!!」
目の前に仁王立ちしている青年は整った顔で怒鳴った。
「だって…」
何も覚えてないんだもん。とボソッと呟くと青年はちょっと目を見開いて驚いた。
「何も…だと?AKUMAのことも?」
「悪魔?えー、頭良さそうな顔してそんなのがいるって信じてるの?」
「その悪魔じゃねえ。昨日俺と会ったこともか?」
「全く」
「…はぁ」
あ、ため息つかれた。
いやいや覚えてないんだからしょうがないでしょうに。
まあ主要人物と出会えてるのは好都合。
仲良くなるに越したことはない。
「ところであなたのお名前は?」
「…」
「え、無視?」
「怪しいヤツに名乗りたくねえ」
「あ、怪しい…だとぉ?」
名前すら教えてくれないとは…今どきの乙ゲーなら当たり前のように教えてくれるのに。
この青年の攻略はハードだ。