稲妻
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「お前達なら心配していない。ちゃんとやるように。良いね?」
「は〜い」
「分かりました」
優しげな男性の言葉に二人の少女は各々の反応を示しました。
一人は語尾にハートがつくくらい甘ったるい声で。
もう一人は緊張しているかのように上擦った声で。
「雷門中サッカー部に取り入るなんて簡単だよ。ね〜?」
「取り入るって……仲間になれば良いだけ何だから」
「もう!陽菜も乗ってきてよね!」
「良いか。お前達が最後の砦だ。……二人に任せるのは酷だが……」
「大丈夫です。私達はその為に練習してきたんですから。」
「そうそっ!私達に任せてよ、兄様」
「……頼りにしているよ」
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