カウンター×カウンター

□変化のゴング
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「うぃーす」

「ちーっす」

「こんにちわぁ」

一歩や鷹村、青木と木村もジムにやって来た

扉の前に置いてあるリュックをみて鷹村は
「こんな地べたにカバン置きやがって」

と動かそうとした

木村が
「そのカバン
名無しさん(名前)さんのカバンですよ
こんな所に置くなんて」

「ふん!そこのベンチにでもおいといてやれ!」

鷹村に言われて、木村が持った瞬間
「うぉ!
ちょっと予想外の重さだぜ……!」

と顔を歪めた

(あの人こんなの背負って毎日通ってたのかよー
涼しい顔してたから気づかなかったぜ)

ちょうどのタイミングで扉が開く

「あ!ごめん達也くん!
邪魔やった?」

「あ。や、邪魔じゃなくて、ベンチに置いておこうと思って
地べたじゃアレだし。
しっかし、重いですね……」
と手渡す

「おおきに。
でもまだ軽いうちやで、そのうちもっと重たくなりそう」
と表情からでもあからさまに 気分がいいというのが出ていた
リュックからパソコンを出して
電源につないでベンチに置いておく

「そんなもん持ち歩いてたんですか?!」

「せやで。
でもこれからはここに置きっぱなしで済むんよ。
あ!一歩くん一歩くん!!」
と名無しさん(名前)は呼び寄せる

「ちょっと手伝ってもろてかまへん?」

「??なんですか?」

一歩の手を取って

「部屋一つくれはってん!!会長さんが!!」
と興奮気味で話す

「うわー!よかったですね!!
あの使ってなかった会議室かなぁ」

「と思う。
で、お片づけ、一緒にしてほしいねん」

と、握った手を上下にブンブン振り回す

(あああああああああ!一歩テメー!!!
うらやましいぞ!!!畜生め!!!)

「俺も手伝いましょうか?」
と木村が割って入る

「おおきに!
部屋片付け終わったら、ちょっと来てもろてええですか?」

「全然!!!マックススピードで行きます」

「鷹村くんも、来てな」

「ち 面倒くせーな!いやだっつっても、連れてくんだろうが」

「せやで!」

「ほな一歩君!頑張ろか!!!
やるでーーーーーーーー」

「はい!!」

(なんだが吊られて楽しくなってきちゃった!僕は試合もないし
練習の邪魔にならないから、選ばれちゃったんだろうけど)

名無しさん(名前)は一歩に耳打ちする
「実はな
簡易やねんけど、流し台つけてくれはるねん。今日業者がくるんよ
まだ皆には内緒やで」
と小声で話した

そして小指をだして

「ゆびきりや」
と笑った

「はい!!!」

と指切りを交わす

木村は
一歩ばかりズルいと
涙ぐんで見ていた
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