カウンター×カウンター

□続 変化のゴング
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「……ちょっ、ワイら体のええ荷物持ちやんけ……」

「で、でもこの後
美味しいものが待ってるかと思うと
頑張れます……ただ……
限度がありますけど……」

大型の複合型ショッピングセンターを見つけた一行。
一か所で色々見れるからと入ってみたら最後
財布を開いてしまい
一気に大量の荷物となった

「一回……車に戻ろか……」
名無しさん(名前)が2人に言う

「まだ買いもんする気け!?」

「ホットプレートは要るやろ。
この際やし、ほかの電化製品も買わせて!お願い!
ごんた、値切るの得意そうやん!」

「……しゃ……しゃーないな、特別やど」

(……なんかワイ、う、うまいこと言いくるめられてへん?)

「ちゅうか、ごんた て、まだ呼ぶ?!」

「かわいいやん」

「な!……
あほとちゃうか!
なんで幕之内は一歩君で、ワイは ごんた やねん」

「ほら、また、かわいらしいわ」

と名無しさん(名前)が笑いかける

(ち……調子狂うわ!!なんやねん!!
……何やねん……)

「その荷物も貸せや
持ったる」

「かまへん。これくらい。
って、大概、口悪いな、あんた」
と笑う名無しさん(名前)

「ええから!」

千堂は名無しさん(名前)の手から荷物を奪った

「ぬぁ!」

(さっきのスーパーで買った飲みもんやんけ!
ダンボールに入ってっさかい気ぃつかへんかった!お、重いやんけぇ……)

「あほちゃうか!!こんなもん持ってんなや!!」

「千堂さん!僕、そっちの荷物持ちますから!」

一歩は、千堂が最初から持っていた荷物を持とうとした

「かまへん!!き……筋トレじゃ!!
お前に勝たなアカンねん!ワイは!!
一秒でもぎょうさんトレーニングするんじゃ!!!
ワイは浪速のトラや!!!浪速のロッキーじゃ!!!」

……無茶苦茶だなぁ
と名無しさん(名前)と一歩は見ていた

千堂は千堂で

(いっぺん、口に出したこと、引っ込められるかい!!
ワイは浪速の男や!浪速の虎や!
……しゃーけど、あの人、見かけによらず力持ちやな……)

と、フンフンと鼻を鳴らし
鬼の形相で車に向かって歩いていた
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