薄桜鬼
□守りたいもの
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序章
ハラハラはと舞う雪
月明かりに照らされた漆黒の髪、吸い込まれそうなその瞳
「動くな」
言われなくとも金縛りにでもあったかのように動かすことのできない身体
声にならない悲鳴を意識とともに飲み込んだ
口づけよりも欲しいのは貴方の言葉
「やっ、おねが、い、やめ、て、ください」
「悪いがそいつは無理な話しだ、千鶴」
「ど、...して」
ただ、そばにいたいだけ
遠回りしても貴方のそばに...
帰りたい...
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