過去拍手SS
□過去の拍手 崇生ver.
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崇生さんと待ち合わせ
『あっ、これ、崇生さんの忘れ物かな?』
心音は慌てて携帯に電話する。
ブーブー
崇生の携帯が震えた。
『はい、円山…心音ちゃん?』
心音からの電話に少し頬を赤らめチラリと周りを見てから声を潜めて伝える。
『今から、ランチ行かない?ちょうど休憩だから…ついでに資料届けてくれる?』
『はい、もちろんです!!』
元気な返事にくすりと笑うと電話を終わらせた。
『なんだよ、円山!彼女か?すげー締りのない顔。お前のファンが嫉妬するぜ?』
後ろから同僚に肩を叩かれ崇生は振り返って笑みを浮かべた。
『大事な奥さんだからねっ、』
首を傾げニコリと笑った。
『ごちそうさま〜』
『ご馳走は今からなんだけど…』
(甘いデザートは夜になりそうだけど…)
そう呟き携帯を胸ポケットに仕舞うと急いで待ち合わせ場所に向かった。