ワンピース

□ゾロとたしぎ
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パンクハザードでこんなことあったらな…


『大佐になったのか、パクり女』

ロロノア…

『ええ、どうぞお先に!!』
先を行くゾロにたしぎはぐっと唇を噛みしめ見送った。

そしてモネ戦での共闘…


『余計だったよ』
ゾロはポン!とたしぎの肩に手を乗せた。

『ごくろうメガネ大佐、あいつに誰の後も追わせなかった…手柄はお前のもんだ…』

『んな!?何であなたはそうやって上から物を……!!』

『お前が下だからだ』

『……………!!!』

『ほら、下だろ?』

その場に押し倒されてそんな事を言われる。

『は、離して!』

『傷なんかつけやがって…』

『関係ないじゃないですか!?』

もう関係ない……2年もの間、勝手に消えて…また現れて…

『なんだよ、怒ってんのか?』

『ロロノア…その左目…』

『問題ねぇ〜』

そう言って何も言わせないようにたしぎの唇を塞いだ。

『ふっ、んぅ!』

ドンドンと胸を叩くたしぎ、ゾロは唇を離しモネに食いちぎられそうになった肩にそっと唇を這わせた。

『んんっー!!』

痛みと甘い痺れ…

『たしぎ…』

名前なんて呼ばないで…またいなくなるくせに…

遠のく意識の中でそんな事を思った。

『チッ、とりあえず…手当てして逃げねーと!』

手当ての最中たしぎの意識が戻った。

『目ぇ覚めたか?』

『ロロノア…』

『なんだ?』

『勝手に2年もいなくなるなんて!』

ゾロを睨むがそんなものは彼には通じないって事もわかっていた。

涙を隠すように俯いていると…アゴをクイと持ち上げられた。

『また、追いかけてくればいい…』

『ロロノア…、あ、んっ、やっ、んんっ、』

たしぎがくたりとゾロの胸板に顔を埋めた。

『そろそろ先に行かねぇとな…』

ふと、ゾロは辺りを見回した。

『ガスが漏れてきやがった…!急げ!!』

その声にたしぎが顔をあげ焦ったように声を出した。

『出口そっちじゃないですよ!!』


モネ戦…勝者ゾロ

二人の恋の行方はまだわからない。

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