遙かなる時空の中で5

□まだ淡く
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照る日があつい。


喉が渇く。



河原宿に向かう道中、みんなに遅れを取らず着いていこうと思うのに、暑さに頭がぼうっとしてくる。
けれど、歩みを止めるわけにはいかなかった。

白龍の力を使う度に私が自分の命を削っていることをみんなは知らない、知られたくない。
……心配をかけたくない。

時空を遡る前と同じ運命を回避して、2つの世界を救う。
そう、決めたから…

こんなところで休むわけには、いかない。


今一度己の決意を確認し、休みがちだった歩みを進める。
しかし、気付いたときにはみんなとの差が少しばかり開いてしまっていた。

いけない、追い付かないと。

そう思い足に力を入れ、駆け寄ろうとしたが


「……っ」


ドクン、と嫌な音が耳に響き、そして視界が歪む。
自分が立っているのか座っているのかも分からないような感覚に陥り、頭がぐらりと揺れバランスを失う。

「あ…………」

一気に重心が後ろに傾き、体を支えきれなくなってしまった。


倒れる…――!!


地面にぶつかる衝撃を予測し、目を瞑り身を固くする。





「………………?」





いつまで経っても予測した痛みが来ず不思議に思い、固くしていた身を緩めると、地面とぶつかる筈だった体に感じるのは、柔らかくて落ち着くような温かい感触。

とりあえず、倒れなくて済んだんだ。
でも、どうして?

恐る恐る目を開けてみると







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