海賊
□狼と狐と砂
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どうも皆さん、人狼モデルの能力者名無しでございます。ただいま絶賛お説教中です。
「お前あれほど手加減をしろと言っただろうがよい‼ 床にあんな大穴開けやがって‼」
「ごめんなさいごめんなさいついカッとなってやっちゃったんですスミマセンでした」
白ひげ海賊団に拾われて、1年が経過した。
推定9歳になり、身体的成長が著しくなった。その分腕力もかなり強くなり、本日お稽古の際中に甲板をブチ抜いてしまいました。
マルコからは心配されていて、口が酸っぱくなる上に耳タコなくらい注意されていた。
最初のうちは私も気をつける、と素直に頷いていたが、あまりにもしつこいために最近ではあーハイハイと軽くあしらっていた。
その矢先にこの有様である。激怒されて当然だ。
とはいえ、怒られている私を見てクスクス笑ってるヤツらに腹立たないわけではないけどね‼ あとで覚えてろよおまいらァ‼
マルコに叱られて俯きながら、横目で彼らを思い切り睨みつける。誰かが、「おお怖い怖い」とうそぶいていた。