long story

□双黒龍事件
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何故か近藤と土方は複雑な表情をしていた。

近藤「最近巷で辻斬りが横行していることは知っているな?」

その辻斬りは白昼堂々行うという警察を舐め切ったような行為をしている。
だが未だ犯人を特定できていない。

土方「その件について手掛かりとなることが少し明らかになった。」

皆が身を乗り出す。

沖田「手掛かりってなんですかィ?」

土方「それが......」

そこから先を話そうとしない土方。

(様子がおかしい。普通ならサラッと言うのに......)

土方が黙ってしまったので近藤が口を開いた。

近藤「先程発見された辻斬りの遺体に.........『双黒龍』と記されていた。そして今回は目撃者もいた。目撃者は『全身黒ずくめ、黒いマントを羽織っており、髪は短髪、双剣使いだった』と証言している。」

その言葉にいち早く反応したのが沖田だった。

沖田「なんでィそりゃ!?条件が......名前そっくり......!!」

周りからは「ありえない」「名前さんがやる訳ない」等と声が上がる。

近藤「名前ちゃん......。俺達は君を信じたい。疑いたくない。だから思った事を言ってくれないか?」

近藤が優しく問いかけてくれる。

「殺るのすらめんどいな。」

私の言葉に近藤は微笑んで

近藤「監視をつけよう。事情聴取も受けてもらう。でもコレは疑ってるとかじゃない。名前ちゃんが無実だと証明するためだ。わかってくれ。」

「わかった。それで疑いがはれるなら......」

近藤「よし!会議の内容は以上だ。各自の仕事に戻ってくれ。」

その後、私は形式上の事情聴取を受けることとなった。
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