long story

□俺の想い・アイツの想い
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沖田(またあの墓に行ったのか......)

昨日、急に名前が休みをとった

時々そうやってフラリと何処かに姿を消す

一度だけ後を追ったことがあった

行き着いた先は深い森の中。

そこにはポツンとひとつだけある小さめの墓

アイツは墓の前で膝をつき、空に叫んで泣いていた

俺は木に寄りかかり静かに木々のざわめきと名前の声を聞いていた

沖田「なんで頼ってくれねェんでィ......」

俺の呟きはアイツの耳に入らない

沖田「そんなに想ったって死んだ奴は生き返らねェ......」

頬に涙が伝う。

俺はその場にズルズルと座り込んだ

沖田「なんでお前は気づかねンでィ......!!」

辛い恋なのはわかっていた

一目見た時から気になっていた。興味本位でアイツの過去を調べてしまった

アイツは初恋の人を殺めてしまった罪から人を愛すること自体を恐れている

沖田「お前は......愛されてるのに。名前は好きな奴がいるじゃねェか......」

こんなに近くにいるのに凄く遠い。

泣いてるお前を抱き締めたいのにお前は俺を求めてない。

山崎が好きなんだろ?

認めろよ。

自分で可能性を握り潰すな



その日、俺は誓った。

絶対に振り向かせる

名前は幸せにならないといけないんだ

俺がこの手で幸せにする
 

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