long story
□双黒龍事件
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「あー、疲れた。」
攘夷志士を無事に検挙し、土方に報告を終えた私は特にやることも無いので自室に戻ることにした。
ちなみに私の肩書きは
『真選組一番隊副隊長』だが......
実際は沖田が寝てるか忽然と姿を消すので始末書とか書類関係はほぼ私にまわって来る。
(また見当たんないし......昼寝かな......)
ハァ......とため息をついていると、誰かがこちらに走ってくる音が聞こえた。
山崎「あ、名前ちゃん!ここにいたんだ。」
「おお、退。どうしたの?」
山崎「副長が緊急会議開くから皆を呼べって。」
話を聞いてみると私が帰る少し前に事件があったらしい。
「はいよー。さきに会議室行ってるよ。」
歩き始めて30秒後に
「一緒に呼びに行ってくんないの!?」と叫びが聞こえた気がするが気のせいだろう。
会議室の障子を開けると既に隊員の半分以上がいた。
そこには先程まで見当たらなかった沖田の姿もある。
沖田の隣に座り問いかけた。
「今までどこにいたんだよアンタ。」
沖田「志士検挙したそうじゃねェですかィ。良かったねィ。」
(ガン無視かよコイツ)
睨むとヘイヘイといった素振りを見せ、「寝てやした」と言うと額にあったアイマスクをつけ直した。
「おいこら。会議だっつの。」
沖田の頭を叩くと同時に襖が開き、近藤と土方が入ってきた。
近藤「皆集まったな!」
土方「会議を始める。」