long story
□双黒龍事件
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山崎side
名前との見廻りの帰り道。
袋を持ち直すには時間が長かった。
気になり振り返ると名前の姿がなかった。
山崎「名前ちゃん?」
俺の後ろには大量のマヨネーズが散乱しているだけ。
駆け寄りながら土方に電話をかける。
山崎「もしもし!?副長!?」
土方『そんなに慌ててどうした?』
山崎「名前ちゃんが居なくなりました......」
土方『は!?居なくなった!?山崎、何してたんだお前は!!』
山崎「少し目を離した隙に居なくなったんです!!......あれ?」
ふと足もとを見ると気になるものが落ちていた。
土方『どうした?』
山崎「小刀が落ちていたんですよ。」
カチャン
鞘から出してみる。
山崎「あ。これ、名前ちゃんのモノです!たしか、隊服の裏ポケットに入れてるって言ってたヤツなので簡単に落ちないと思うんですが......なんでこれが......。」
土方『.........誘拐か。』
山崎「その線もありますね。とりあえず屯所に戻ります!」
土方『わかった。こっちは名前の携帯のGPSを探してみる。』
山崎「わかりました!」
ピッ
名前が誘拐されてしまったかもしれない。
しかも俺が目を離したせいで......
頭の中がグラグラしていた。
山崎(名前ちゃん......どこ行ったんだ!!)
山崎は名前の小刀を片手に急いで屯所に帰った。