long story
□双黒龍事件
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部屋に一人取り残され、孤独が増してく。
「世界で一人ぼっちになった気分だ......」
私は寝転がり天井を仰いだ。
そしてため息を一つ。
沖田「なんでィ、シケたツラしやがって。らしくねェや」
いつの間にか障子に寄りかかりこちらを見ていた沖田。
「総悟こそどーした?いつもはそんな風に笑わないのに。気持ち悪い。」
沖田の笑顔はいつものニヤニヤ顔じゃなくて、すごく優しく笑っていた。
沖田「俺の勝手でィ。事情聴取はどうなったんですかィ?」
「私アリバイあるし。裏付けとってるんだろうよ......」
沖田「そうですかィ。」
やけに寂しそうな声だったので気になり顔を向けると沖田が立ち去ろうとしていた。
「総悟」
歩いていた足を止め、こちらを向かずに『なんでィ』と返した。
「総悟は......私こと疑ってる?」
沖田「疑う理由がねェや。さっさと捕まえてくるんで大人しく待ってなせェ。俺達の仲間を貶めようなんざ100年早ェ。」
沖田は途轍もない殺気を放っていた。