Loneliness

□二.一次試験
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それから、数分して…





「コラッ!! まてガキ!!」




知らぬ声が私とキルアらへんに響いた

誰だと思い振り返ると、これまたスーツ姿の男




ガキ?


少なくとも私じゃないな、外見では流石にガキには見えないからね







『ほら、私に貸さないから、怒られたー』


「いや、違う意味だと思うけど」




キルアに一言文句を言ってやる






「無視するんじゃねぇよ!てめぇ!ハンター試験舐めんじゃねぇぞ!!」



「ん?なんのこと」



「なんのことってお前その、スケボー!!反則だろ!そこの姉ちゃんもそいつの保護者なら、ちゃんと注意しろよ!」






え?私ですか?





「ほらニアさんも、怒られてるぜ」



『それより、私子供産んでるように見える?』



「いや、姉貴とかに見えるんじゃん?」





成る程

それなら、保護者に見える

驚いたー 外見20代前後で12歳の子供は産んでないよね。普通





「なんで、反則なの?」


「なんでって…これは持久力のテストなんだぞ!!」



「ちがうよ」





「『…?』」




その声に、私とキルアの目線は後ろへと送られる





「ゴンッ、てめぇ、何を言ってる」


「試験管は付いて来いって言っただけだもんね」





黒髪のツンツンした純粋そうな男の子





あれ……
この子…どっかで



誰かに似ているのか、誰かと間違えたのかはわからないが、少しその顔に引っかかるニア




「君いくつ?」


キルアがその子に問いた


「12歳」


(ふぅん…同い年ね……)




ガラッ



「やっぱ俺も走ろーっと」



キルアはスケボーを派手に降りそのまま走る







『フッ…』



(同い年が走ってるんだから、走るでしょうねキルアは。)



それが面白くて、少し笑みを浮かべるニア







「俺キルア」


「俺はゴン」



ゴン君か……

やっぱり聞き覚えがあるような






「お姉さんは?」



一人でぼーっと考えていたら、そのゴン君に話しかけられた





『あ、私はニアよ、よろしくね』


「よろしく、ニアさん!」
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