海の巫女

□8.監獄インペルダウン
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鎖から解放され、よろめいたヴィラの体をルフィが支える

嫌でも目に入るルフィの傷はここまで来る壮絶さを物語っていた。傷ついている彼の重りになってはいけないと、ヴィラは疲労と怪我に悲鳴をあげる体に力を入れ、すぐにルフィから離れる






「お前なんでこんなところに捕まってたんだ?」


「シャボンディである人と戦ってね…それで負けちゃってここへ連れてこられたってわけ……」


「ヴィラが負けたのか!?誰だそいつ!!」


「海軍のセツアって人よ、ルフィは知らないと思うけど」





ルフィはそのてのことに疎いことをヴィラは十分に理解している

だが、周りにいる人たちは違う






「瘴毒のセツア!?残忍で有名な彼と戦い生きているなんて……ヴァナタ一体何者ダッキャブル!?」





ルフィは名を聞いてもキョトンとしていたが、イワンコフはその名を聞いた瞬間飛び上がった。彼女の反応は正しい、“瘴毒のセツア”の名は地位の高さと能力の強大さによる度を超えた残虐性で有名だからだ



「えーっと…イワンコフさん?」






革命軍の彼女がなぜルフィの援助をしているのか気になったが、それは今考えるべき時ではない







「ルフィ、エースはたった今リフトで連行されたわ!急ぎましょう、今ならまだ間に合う!」


「そうか!!分かった!身体は怪我してるみてェだけど…走れるか?ヴィラ」




(ルフィだって、もう傷だらけなのに…)


「えぇ!もちろん」






ヴィラは自分が傷ついても他者を気にかける変わらぬ彼の人柄に胸を打たれながら、勢いよく返事をした














「作動回路をロックされてる!!ダメナブル」


「使えねェのか!!」






作動回路を妨害され使い物にならないリフトの手綱を登って行くことを思いつくルフィだか



ガシャアンッ!!!!



タイミングよく鎖が天井から落下する






「当然よね…都合よく登らせてくれるワケないわ!!」





仕方ない、リフトよりは時間がかかるが、ルフィ達が降りてきた階段を使うしかない
そう考え、Level6入り口へ走るヴィラ達




今度はその階段の周りに檻のようなものが降りてくる、その上




シュュュ〜



「大量の催眠ガスだ!!」



(流石、囚人達を簡単に出させてくれやしないわ……それにここはいわば監視達の城、いくらでも策は講じれる)







ガスや目の前の牢獄をみて、もどかしいと感じる





(刀があれば…こんな壁、真っ二つに斬ってやるのに.!)




そして、今手元にない大切な刀があるば、と虚しい空気を掴むヴィラ









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