海の巫女

□7.世界を駆け巡る号外
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信じられない……エースが処刑?
海軍は白ヒゲとの全面衝突を覚悟しているということだろうか

エースやジンベエからの説明である程度の落ち着きを取り戻すヴィラ。二人の話によるとやはり私をここへ連れて着たのはセツアであるらしい、セツアは全海軍大将補佐の地位にいる人物、面がわれているため、見間違いなどはまず間違いなく無いだろう

エースとジンベエはこの状況下でヴィラが落ち着きの取り戻す時間の早さと状況整理をする慎重さに感服した




(ロー……)




今頃彼はどうしているだろうか、また迷惑をかけてしまった

ヴィラは最悪の別れ方をした彼のことを思っていた。だが、絶望している事ばかりではいられない、今自身の周りに起きていることについて考えなければならない



「…………」



ヴィラは傷ついたエースの体を見て顔を歪める。その視線に気づいたエースは大丈夫だと安心させるようにそっと笑ってみせた。

死刑宣告を受けた人間ががなぜ今、他人に優しい笑顔を向けられるのだろうか
ヴィラは彼の変わらぬ優しさに安心となんとも言えない虚しさを覚える




(エース…)



__2年前、ヴィラはある島での任期中に白ヒゲ海賊団と一悶着を起こしたことがある。

ある人物を巡り起こったその事件は、ヴィラの命を危険にするまで白ヒゲ海賊団と対立させた。その時白ヒゲ海賊団の船員と関わったヴィラは仲間を大切にする彼ら船員の姿勢を目の当たりにした

だから嫌でもわかる
この公開処刑のその先にある壮絶な戦いを




(自分のために傷つく仲間を見ることにあなたは耐えられるの…?エース)












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