海の巫女
□5.三人の船長
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外に出てきた途端目にしたのは海軍兵が連携を崩され、ほぼ壊滅状態の惨状
その酷さに自分が指揮を任されていたら最悪だろうと身震いさせられるヴィラ
「あーあー、船長、暴れちゃって…」
「気の早いやつらだ」
「わははは!!なかなか頼もしいじゃないか」
ルフィの隣に立つヴィラの腕を引くロー、彼女をルフィから遠ざけるように自分の隣へ引っ張る
「え?ロー……どうし…」
ローのこの行為にペンギンの言葉の意味がやっと分かるヴィラ
納得したのもつかの間
「あーーー!お前がヴィラの仲間か!ズリぃぞ!ヴィラは俺が先に仲間にする約束してたのに!!!」
ローと共にいるヴィラを見てルフィはそう叫んだ
表情は完全に不機嫌なものとなっている
「ルフィ?あの時私は、考えとくって言っただけだよ?」
「嫌だ!」
「なんて身勝手な…」
あの時とは15年前のことだ
本人がダメなら今度はローに語りかけるルフィ
「ヴィラを俺の仲間にくれよ!」
「断る」
ローの即答の返事でルフィは最悪な顔つきになる
「あきらめなさいよ、ルフィ。ワガママ言ったら迷惑よ」
「その気ねェんなら、しかたねェだろ」
その船長を、いつものようにナミとゾロがなんとかなだめていた