海の巫女
□5.三人の船長
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「ホンットにもう単純なんだから!!」
先陣きって出て行ったルフィに対して、ナミが呆れたように呟く
ルフィのこういう行動に慣れている様子に仲間達を見てヴィラは嬉しそうに笑顔を浮かべる
「何を嬉しそうにしてるんだ、ヴィラ」
ペンギンがそれについてヴィラへ尋ねる
「なんでもないよ、ただルフィが成長してくれて嬉しいって思って」
「麦わらのことはいいが、船長に気をつけろよ」
ペンギンの忠告とも捉えれるこの言葉の意味に気づかないヴィラ
「え?何が」
ルフィがヴィラに抱きついた時のローの様子をペンギンは思い出しながら、その態度にため息をつく
「いや、なんでもない」
♀♂
「迫撃砲、撃てェ!!!」
三人の船長めがけて、三つの砲弾が撃ち込まれる
「“ゴムゴムの”!!__風船〜っ!!!」
ゴムの大きな腹で大砲を弾くルフィ
「“反発”!!」
ビッ
砲弾は何かに反応し海軍に勢いよく飛んでいく
「“ROOM”!!」
透明な円型の空間が膨らむ
「なんだ…こ」
円ができた直後首を斬られる兵士
「“シャンブルズ”」
首が離れた後、指を交差するロー
一瞬にして首があった位置と砲弾が入れ替わる
ボカァッン!!
「えぇっ!?俺がやられた!!?」
「気をつけろ!!、砲弾はこいつらには効かねェ!!
三人とも……“能力者だぁ!!!”」