Loneliness

□序幕
1ページ/1ページ


血の匂い.....



その場は、あらゆる物が散乱しており、白いシーツには赤色の血痕が目立つ




その血生臭い匂いは、普通のものなら立っていられなくなるものであり、思わず顔をしかめる程だった





「.......... 」




その中に一つ


影が


一人の人影であった





周りの血の量を見れば、返り血で服が汚れているのも想像がつくが、月明かりに照らされたその姿には、そんなものは一滴たりともついてなどいない






「.....シャワー浴びたい..........」





一言文句を吐けば





ピッ.....ピィピィッ.....



それを遮るかのように
携帯が鳴り響く




「はい」




それに出れば、あちらから内容を聴かされる



「やっと、見つかったんだ」


〔でも〕




一つの内容に、少し眉を寄せる彼女





「成る程.....このことについての報酬はいくらでも払う。…………これでどう」






額を聞いた相手はは、満足そうに電話を切る







「はぁ.....となれば」





彼女は月を見上げた
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ