海の巫女

□3.ヒューマンショップにて
5ページ/5ページ





会場には、女の人の悲鳴が響く







「きゃーーー!!魚人よー!!気持ち悪いー!」






その言葉によって、周りの客達まで騒ぎ立てる

何が起きたかと言えば、暴走するルフィを抑えつけた人物が魚人族だったというもの

それだけのはずがここではこれだけでは済むことはない





「早く取り押さえろ!!」


「存在が怖いわ!近寄らないでーー!!」


「海へ帰れ!化け物!」




人魚が売り買いができる時点で分かる通り、この島では魚人族と人魚族が差別をされている



(このままだと…)





バーーンッ!



ヴィラが予期したとおりに
銃声が響く、それと火薬の匂いとともに...


その音に振り替えるルフィ。後ろを見れば、血だらけで倒れているハチがいた






「ハチ!!」


ナミが叫ぶ






立ち上がり、楽しそうにジャンプをする天竜人

上機嫌なチャルロスは、今撃ったばかりの銃を片手に





「お父上様、ご覧ください!魚人を仕留めました!」




などと楽観的な様子でいる

だが、そんな光景を見ても、観客席から、不満の声など一切聞こえない






「打たれて正解だったわ」


「何かうつされては大変だからな」





手を震わせ、怒りに震えるルフィ

世界貴族などと聞いて、黙っているルフィではない

ゆっくりとチャルロスへと、歩み寄る


だが

ガシッとルフィの服を引っ張り動きを止めるハチ




「麦わら....や....めろぉ」


撃たれた衝撃で途切れ途切れ言葉を話す





「魚めぇ、撃ったのにベラベラ喋ってお前ムカつくぇ!」







再び銃を構える天竜人

ルフィはすぐさまハチを体で庇い、睨みをきかせた視線をそいつへと向けた





「!!お前、その目はなんだぇ」






立ち上がり、少しずつ、チャルロスへと近づくルフィ


震える拳が握られている






「麦わら屋....」

ヴィラの隣で目を細めるロー


「ルフィ、やるの…?」


「本気か」






ヴィラとキッドの順に口を開く



ルフィは、淡々と銃の弾をよける







「うぉぉぉぉっ!」








ルフィの拳がチャルロスの顔へとめり込む







砕け、瓦礫が落ちる

殴り飛ばされたチャルロスは後ろの壁へと吹き飛ばされた










前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ