Loneliness
□一. ハンター試験開始
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段々人も集まってきた
会場が、だんだんと騒がしくなる
端っこに腰を下ろし、体を休ませていたらツンツンっと、体を突っつかれた
『.....ん?』
反射的にすぐに顔を上げると
「あ、やっぱニアさんだ....間違ってたらどーしようかと思った」
『あら、キルア』
銀髪の猫っ毛.....成長した知り合いのキルアの姿があった
「ニアさんも、ハンター試験受けに来たんだ」
この子は、知り合いの家のというか、仕事で、その家に出入りしているうちに、仲良くなってしまった子供の一人
『久しぶりね、キルア、あなた.....は暇つぶし?』
「うん、あ.....!!御袋に何も頼まれてないだろうな、ここに俺がいるってこと言わないでくれよ?」
キルアが思い出したかのように、ニアに頼んでくる
(あー、そういえば、ミルキとキキョウさん刺したんだってね)
言うつもりなんてさらさら無いわよ
キルアには、少し外の世界を知って欲しかったしね
『言わないわよ、素敵な出会いがあるかもしれないしね』
「.....?」
ニアの発言に首を傾げるキルアだったが、言わないと言った言葉で、安心した様子だ
『じゃ、お互い頑張りましょうね』
と言ってその場を去ろうとすれば、腕をグイッと引かれた
「ねぇニアさん、一緒に行動しない?」
当然その人物はキルアであって、そう聞いてくる彼
「ニアさんなら、足引っ張るどころか頼り甲斐あるし、ね、いいだろ?」
昔から、ゾルディック家の人.....キルアが特にだけど懐かれている気がするんだよな
『んー、そうね、もう少し参加者の様子を見てくるわ』
そ、と言って別れる二人