Novel
□運命の彼方 6
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「黒幕は他にもいたんだ...」
「マダラではなかったのですか?!」
ネジは目の前でマダラを見ている
別に黒幕がいたなど思えようか
「ああ.....
イタチ、暁にいたゼツを知ってるね....?」
「.....はい」
「まぁあの白い方が10万体も押し寄せてきて、それだけでも大変だったってのに....問題は黒い方さ...
奴は...六道仙人の母親である"大筒木カグヤ"の息子だったんだよ.....!!」
「「!!!」」
カグヤは十尾の最終形態である"神樹"に成った禁断の実を食べ、絶大なる力を得た
しかし、その強大すぎる力で人々を無限月読に陥れ息子たちの反感を買い
六道仙人らによって封印されてしまう
その時彼女が産み落としたのが、3人目の息子の"黒ゼツ"なるもの
カグヤは復活するべく黒ゼツに月の眼計画を託し一時封印
黒ゼツはそれから今の時代までカグヤ復活の時を虎視眈々と狙っていた
そして
マダラの体を触媒としてとうとう復活してしまう
「.......」
暁に居ながら
里に危険が及ばないように監視してきた筈なのに
どうして気づかなかったんだ......
しかも
マダラだと思っていた男は別人で.....
俺は....
とんだ失態を.......
「落ち込むんじゃないよイタチ.....
話には勿論続きがあるさ」
ナルトとサスケは戦いの中で、六道仙人の息子たちである"アシュラ"と"インドラ"の転生体であることが判明
ナルトたちの精神世界に現れた六道仙人の力を得て"六道仙術"を開花させた
「本当にすごい子たちだよ......あのカグヤを倒してしまうなんて.....ね」
「ナルト.....」
ネジの拳に力が入る
「それから忍世界は太平の世.....今に至るってわけさ」
「そんなことがあったのか......」
「日向ネジ、お前は.....」
「俺は死んだんです.....戦場で」
「.....そうか」
「それにナルトは尾獣をお友達ーとか言ってね」
「ナルトらしいな」
「戦争を終わって平和が戻り、アタシも火影を退任してゆっくり老後を過ごせると思ったんだがね.....
呼び戻されちまったのさ、今回の事件のせいでね」
綱手の発する空気が重くなり、二人も真剣な目付きになった