短編U
□キミ色メール
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日曜日――
少し早めに仕事を終わらせて食堂前に居ると
「津雲〜♪ ごっめーん、遅れちゃった〜?」
「いや、早く来すぎただけだ」
「じゃあ行こっかぁ〜」
予想よりふわふわとした喋り方で目の下に隈を作ってヘラヘラと笑う彼は俺を見て『早く〜』と急かした。
「お礼なんだから俺の奢りでいいでしょ〜?」
「しかしなぁ……」
「もぉ、津雲堅いよぉ」
「……分かった」
「ん♪ よしっ」
大門は満足気に頷くと何がいい?と首を傾げて聞いてきた。
Aランチと答えると大門は分かったと言って俺に席に座っているように言った。
「はいはーい♪ お待たせ〜」
その後は運ばれてきた食事を談笑しながら食べて久々に俺も楽しかった。
「ん〜♪ 今日は楽しかったよ〜」
そう言って足早に去っていく大門。
生徒会の仕事があるのだろう。
俺も風紀室に戻ろうとした時
ピロリ-ン♪
[Dear:tukumo
今日は楽しかったよ😄
久々に笑えた気がする...😊
良かったらまた一緒にご飯食べない?🍛
お返事待ってまぁす✉
From:daimon]
相変わらず早いメールに苦笑いしながらも承諾のメールを打つのであった。
End