過去拍手文

□過去拍手文7
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七月拍手文 【攻略成功】の七夕Ver.












宗藍(しゅうらん)、風呂借りっぞ」


「うんー」



オンラインのイベントをやっていると剣斗が帰ってきて風呂に入った。


今日は血の匂い凄いなぁ…


《ゴールドアイス!》


画面の中の敵キャラがそう叫んだ。
ここってモブ来たっけ。あー、ここまだ聖域じゃねぇんだっけ。早くアップデートしろよなぁ…


とりあえず攻撃をバリアで塞いで魔法陣描いとこ。


えーと敵のレベルは80か。そんな強くねぇな。まぁでも一発で倒せる相手じゃねぇし、ここはジョブ変えとくか。



「宗藍、風呂さんきゅ」



「んー」


「何やってんの」


「七夕イベント。闇の森のセカンドボス倒したら魔石200個プレゼントだって」



「初心者にはキツそうだな」


「なんで?」


「だってお前、この間闇の森のボスで負けてたじゃん」


「違うし、あれは緊急ボスだったから装備とかモブ用で太刀打ち出来なかっただけだし」


「はいはい。七夕ねぇ」



剣斗は俺のベッドに寝転がるとコミックを読み始めた。



「剣斗は何願うの」


「俺?……喧嘩で頂点立つ」


いや、あんたはもう頂点クラスの不良さんですからね?




「宗藍は?」



「アーチャーとプリーストのカンスト」



「いや、お前それはすぐに叶うからな?」






まぁね。
アーチャーはあと20上げるだけだし、プリーストはマルチ対戦行っときゃ勝ちだし。






「剣斗とずっと一緒にいること」





なーんて思ったって口には出しません、恥ずかしいもの。




End

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