短編
□孕む...何言ってんの?
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「あのさぁ..いい加減諦めろや」
俺は宮野 叶果、女しか好きになれない。同性同士なんて論外な考えを持っている。
まぁ俺はモテる方なんだと思う。
人の視線に気付かぬほど鈍感ではないしむしろ、人混みでストーカーに付けられている事に気付くほどには敏感である。
そしてまぁ
人の好意にもかなり敏感で
自意識過剰(と言われたことは無いが)なのだが
「あー、この子これから告白してくれるんだな」
「・・・・俺のこと好きなのね」
とか思っちゃうわけだ。
んで、
俺の目の前にいるのは俺に振られたにも関わらず諦めずに告ってくる
男
そう、男なんだよ。
俺女しか好きになれないっていうのに..男に好かれちゃったんだよ。
「だって..たいんだもん」
「は?なんて?ハッキリ言えや」
「孕ませたいんだもんっ!!」
ちょいちょいちょいちょい!!!
公衆の場(公園)で何を口走っておられるのか小僧めっ
「だから子作りしましょっ!」
なんでコン〇ームの箱詰めなんぞ持ってんの!?
しかも俺が下!?
急展開過ぎて頭がついていかない。
俺はクラクラする視界の端っこで目の前の男がニコリと笑ったのを見るとその場から逃げ出してしまったのだった..
End