短編
□曝け出そう、この想い
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今日は初のお家デート。
...まぁお家デートは今まで勉強会と称して俺んちでしてたけどさ、今日は先生の家で普通に(?)デートなんだよなぁ。
で、それはいいんだよ。喜ばしい事だと思いますよ。
ただ、一つだけ言わせてね。
先生何やってんの?
今、先生の家の前に居ます。
なんか女の人の悲鳴みたいなの聞こえるんですけど...
ちょ、これ帰っていいよね?
犯罪的なものに巻き込まれるのホント勘弁なんだけど。
ピ-ンポ-ン
なんで押した俺っ!
「はーいっ!」
「ちょ、紀香っ! 勝手に……って彩水か…上がれよ」
ドアを開けてくれたのは女の人でその奥にはぐったりした先生がいた。
この人、この前校舎裏で先生と歩いてた・・・
「双子の妹さん?」
「そうそう、今日彩水と家で会うって言ったら朝5時に来てからこのテンションだ」
普通は自分の兄貴の恋人が男だって知ったらそこまでテンションとか上がらないよね。
あ、ダメだ。嫌な予感してきた。
妹さんって...
「あら、彩水君逃げちゃ嫌よ? これから質問したい事たーくさんあるんだから」
『腐女子』って生き物なんじゃ...((汗
ガシリと掴まれた腕からは『本気』と『期待』が伝わってきて身震いがした。