短編
□泣きたくないの
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左佑side
「うぅ、だっ、て……俺だっ…て」
「恭平」
「まだ……生きて、る…って思っ、…てるの、に……何で……なん、でいない、の……何で……ひとり、なの…」
嗚咽を堪えながら…泣きながら喋る恭平をそのまま強く抱きしめた。
ったくこうしてやらねぇと泣かねぇんだから。
「うぅ、うっ……ひっ、く、」
暫くするとズっと重くなる体。泣きつかれて寝てしまったらしい。
「恭ちゃんったら…我慢しないで言えばいいのにねぇ」
副リーダーである神馬の言葉にまた胸が痛くなる。
俺は腕の中で眠っている恭平を起こさないように抱き締めなおすと…その可愛らしい小さな唇にキスを落とした。
End