短編
□泣きたくないの
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あら、どうも皆さんお久しぶりです。
え、覚えてない〜? 悲しいなぁ〜
芝田です、芝田 恭平ですよ〜
俺は今すごくネガティブなんですから〜ほっといてください〜
「恭平」
何にも知らないくせに〜
大丈夫ですよ〜すぐに元気になりますって〜
「恭平」
俺はもう教室に戻ります〜
あ、ちなみにいたところは屋上です。
ガシッ
グイッ
腕を取られ引っ張られある人物の胸に飛び込む形になってしまった。
その人物は───
「左佑……」
皆さん覚えてますかー?
俺に吐いたセリフを言った場合明日の朝日は拝めませんよー?
蜷川 左佑様ですよ〜
そうそう、不良グループZATのお頭様です
まぁ前言ったかどうか忘れましたがこれを読んでる綺麗なお姉様方と男前な紳士様達ならお察しがつくでしょう。
そういう関係です。
あら言っちゃった、恥ずかしい。
なんて感情はもう捨てましたが
で、なんで左佑様が俺を抱き締めてるわけ?
ZATのメンバーさん、まだいるし!
「無理すんな。泣きたいなら泣け」
何を言ってるか分かりません。
と読者様に言われたので少しご説明を
今日は両親、弟の命日です。以上!
なんてわかりやすい説明だ。さすが俺
「無理なんてしてない。したこと無い」
「嘘つけ」
「嘘じゃないし…」
「恭ちゃん? 言ったほうがマシよ?」
そう言ってくるのは副リーダー様です。
皆さんお察しがいいですねぇ。
えぇ、この人オネェです。
「左佑も副リーダーさんも訳わかんないです〜。俺は無理なんてしてないのにぃ。というかあの日だって俺の不注意がなければみんな……みんな…」
あ、大変。
言葉にしたら泣きそうです。
見苦しいところをお見せします。
ブラウザバック推奨ですぅ。