短編

□ラッキーDAY
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ピーンポーン




隣の家に行き呼び鈴を鳴らします。
さて起きているでしょうか。







「はいはーい、今開けまーす」


今の声はここあのお母さんです。



「あらー! 岳チャン! 今日はどうしたの、あ! ほら上がって上がって! ここー! 岳チャン来たわよー! ほらほら岳チャン、遠慮しないで! まぁ! 今日は朝から岳チャン見れるなんてラッキーだわぁ!」


朝からフルテンションのお母さんです。








「うぇっ、岳!? な、何で!? ま、まままま待って! 今準備するから!」



パジャマ姿のここあを拝めました。
何だか幸せな気分です。



「お待たせー! 行こうぜ、岳!」


早すぎです。
部屋に入ってから1分も経ってないです。
何ですかその技、教えて下さい。











「なんで今日こんな早いんだよ」


いつもの道を行くとここあがそんなことを聞いてきました。
自分でも良くわかりません。


「さぁ。今日は運がいいんでしょうね」

僕がそう言うとここあは「ふーん、珍しい事もあるもんだな」と言って僕の肩に腕を回しました。
さすがサッカー部、痛いです。
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