短編

□どこにいても
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ガサッ ゴソッ


俺は物音で目を覚ました。
見覚えのある天井と嗅ぎ覚えのある香水。

平太………?


「へい、た…」


「……!」


横を見ると何も言わずにこっちを見て驚いている平太が居た。



「良かっ、た…」













話を聞けばあのあとすぐに追ってきてくれたらしい。

俺を拉致ろうとした男どもは平太によってボコボコにされて警察に引き渡されたらしい。

「ごめん、イライラしてて…心にもないこと言って…」


「ううん、俺もイライラして…平太」

「ん?」












「別れたくないよ。ずっとずっと平太のそばにいたい。仲直りはそれじゃダメ?」








そう言った俺と平太の唇は重なっていた。




End
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