短編

□吐き出そう、この想い
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馬鹿だ俺馬鹿だ俺馬鹿だ俺えぇぇえ!

何で倒れてんだよ!
何で保健室のベッドで寝てんだよ!

あーもー!
意味わかんねぇ・・・




ガララッ

『しつれーします』


え、木坂先生?

何で…?
彼女さんと一緒にいたはずじゃ…。


『尋木居ますか』
『こちらのベッドで眠ってますよ』

『ありがとうございます』


木坂先生と保健の先生が話しているのが別世界に聞こえて……
カーテンが開いて木坂先生が入ってくるのも幻想みたいで………



( ゚д゚)ハッ!



なわけねぇだろ!







「起きてたのか。尋木、大丈夫か?」




そんな優しい目をこっちに向けないで。
その目は彼女さんに向けないと駄目だよ……。
あ、れ……?


何で俺泣いてんの……。



「尋木………どうした?」

やめて。やめて。

そんな目で見ないで。

先生にそんな気は無くても


期待しちゃうだろ。

もう


俺なんか



「………てよ」


「何?」


「ほっといて、よ」


「尋木? ……大丈夫か?」

「うるさい。あっち行って。俺に関わんな」


近くにいたら離れられない。

もっと好きになる。


でも


それは


先生に迷惑になることで。



「尋木…、………彩水」


「………っ!」

先生……今………俺の名前、呼んだ?

「彩水、話してくれ。何があった」










ずるいよ、大人は。
ずるすぎる。

何で


何で











もう











嫌だ























「一人にしてよ」



















お願いだから

























「優しくしないで……」
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