携帯獣

□其れが強さ
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**NO side**


「…くっ、ズルッグ!からかわり!」

『リーフィア、避けてはっぱカッター』


ドォンと爆発が起きて砂埃が散れば目を回したズルッグが見えた。リーフィアは「呆気ないわ」といったふうに青年の元へ戻った。

青年はそんな彼女の様子に肩を竦めてからズルッグのトレーナーへ歩み寄る。


『有難う、いいバトルだった』

「こちらこそ!有難うございました!
あの、シンさんはこれからどちらへ?」


シンと呼ばれた青年は少し考える仕草をしてから



『ヒオウギに逢いたい人がいる。2年ぶりだから』



シンは相手から賞金を受け取るとリーフィアをボールに入れて立ち去った。



「ポケモンチャンピオンですら勝てない最強のトレーナー…ズルッグ、俺すげえ人と対戦しちゃったかも」



ズルッグのトレーナーは暫し呆然とその場に立ちすくしていた。
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