短編 壱

□死んだ目主
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ひとりぼっち2



何かに抱きかかえられている。
そう感じて少しだけ目を開けた。

「ミナト先生、お兄さん大丈夫?」

「うーん、少し心配だけど大丈夫。木の葉の医療班は優秀だから」


………。
逃 げ な け れ ば 。

そう思うのに身体はひどく重たくて。
瞼だって既に閉じそうだ。

だけれど。




ザシュ、



「きゃ、!」
「っ!」


クナイを取り出しミナトの服を少しだけ切り裂く。驚いて俺を手放した途端に俺は彼等より少し離れた枝の上へ。


「何もしないよ、君の正体も君がどうしてここに居るのかも突き止めやしない。突然の発作と酷い怪我だ。僕らと一緒に木の葉に―――」








ミナトが言い終わる前にその場から去った。


優しい、優しすぎる。
どうして、何で、



……そんなお前だから

惚れてしまったんだ―――。












────☆────☆────


(ミナト視点)



去ってしまった暗部の彼を追いたい気持ちもあったがそれよりも今はオビトだ。

カカシやリンからの話によると彼は突然現れてカカシの左目を少し気にしていたらしい。そうしてオビトを大岩から救い出してくれたと。
しかし突然発作らしきものに襲われて気を失ってしまった。

……。


気になることは沢山あるが彼に救われたのは事実。チャクラは覚えたし仮面にも見覚えがある。
警戒されないように少しずつ近づいていこう




End
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