短編V
□充電切れた...
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「相模、ソイツどうにかならんのか」
呆れ顔で僕───相模 実に言った数学教師。
そしてみんなの目線の先には僕の腰あたりにまとわり付いている、僕の恋人の安田 研斗が居た。
「研、今授業中だよ? ほら、自分の席戻って」
「ヤ......だっ、て...遠い...」
「朝からずっとそうじゃないか。今日はどうしたの?」
「......で、......た」
「え?」
「充電してたの...」
ごんっ!!!
どうしよ、めっちゃ可愛いっ!!
「実...大丈夫...?」
研の可愛さのあまり机に頭突きした僕を心配する研は眉をへの字にしてオドオドとこちらを見てる。
「平気...ハハ...先生、このままでも良いでしょうか」
「お、おう...」
そうして研は僕の腰にまとわり付く。
それを見て周りが
(また研斗のうるうる攻撃に負けたか...)
なんて思っているとは知らずに
End