お題小説

□無防備なきみに恋をする5題
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誰にでもスキだらけ】×抱きしめて暖めて


彼女と愛大の距離が近くて嫉妬する瞳也の話










いつも思うところがあるんですが。

「ねぇねぇ愛大君は、この色とこの色だったらどっちがいいー?」

「僕はこれがいい…かな」

「だよねぇ! やっぱり愛大君いいセンスしてる!」


お前ら距離近くね?


いや、彼女の方は別に愛大に気があるわけでもなく愛大も同じ感じではあるんだけど。
やっぱ男と女じゃん?

ふとした瞬間みたいな衝動みたいなものがあってだな……


「愛大君、ここの店ね..パンケーキが超美味しいの! 今度瞳也と行ってきたらー? 店の雰囲気もバッチリだし! 個室もあったから人目とか気にしなくていいし」

「ほんとだ……美味しそう...ね、瞳也」


また違う子か。
お前も近いよ! 香水の匂い混ざるだろうよ! 最近やけに愛大からいい匂いすると思ったら...こういう事か。


「瞳也?」

「あ、え? 何」

「聞いてなかったの...? …ここのお店今度行きたいねって言ったんだけど」

「え、あぁそうだな。今度な」


やべぇ...全然聞いてなかった……。


「瞳也、具合悪い?」

「いや! そんな事n「瞳也ったら嫉妬してんのー?」…は!?」

お前…気付いててわざとくっ付いてたのか!


「アタシらが愛大君とこーんな近い距離で楽しそーに話してるから一人ぼっちで寂しかったかーそうかー」

「なになに? 瞳也君ったら嫉妬してたの? 可愛いとこあんじゃーん!」



ここで怒ったら負けだ。
あと愛大! お前そんなキョトンとしてんなよ!

結局俺は助け舟を出されること無く弄られつづけるのだった。


【誰にでもスキだらけ】


End
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