お題小説

□過保護な彼のセリフ
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どれだけ心配したと思ってる】×そばにいるから


徹君が怪我をして心君が怒るお話













高校時代――

サッカー部に入ってた俺はエースとして活躍していた。
練習は厳しかったがその分のめり込めたし真剣になれた。



「徹ー! そっち行ったぞ!」

「ういー」


これはチャンスボールだ。
駆け寄ってシュートを決めようとした時




グリっ




足から変な音がした。

俺はそのまま転倒しゲームは中断。
保健室に運ばれた。



















「いててっ」

「ほら動かさない!」


軽い捻挫と言われたが痛いモノは痛いのだ。
親の迎えが来るまで待機だと言われベッドの上で悶々としていた時だった。





「徹!」

声がして見るとそこには焦った様な心がいた。


「まこ、と...」

「もう! 心配したよ...捻挫だけで良かった...」



そう言って心はベッドの脇に座った。



「疲れてたの?」
「いや?」
「じゃあいじめ?」
「うちのチームはそんな事しないよ」
「...油断したの?」
「......」




こちらを見る心の視線が痛い...。





「すいませんでした」



謝った俺に心の拳骨が落ちたのはお約束だった


【どれだけ心配したと思ってる】


End
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