お題小説

□エロくないセリフ5題
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もう一回する?】×手のヌクモリ



生徒会室で膝枕してる話








ワタシの膝で眠るのは恋人の葉羽。
自分が今まで煩わしく思っていた親衛隊に傷付けられていると知った時は我を忘れてしまいそうになったのはここだけの話。
でもそれは自分がちゃんと管理しておかなかったからだと会長や風紀委員長にまで軽くお叱りを受けてしっかりと話し合いの場を設けた。

どうやら葉羽に制裁していたのは末端の隊員らしく、彼が恋人なのだと紹介した後、土下座させて謝らせた親衛隊長はこれからも支えさせて頂きます、と自らも頭を下げた。


「ん、ぅ……」
「お前のお陰で随分変われた気がします」

ワタシの膝の上で眠る葉羽の頭を撫でれば、起こしてしまったらしく目を薄く開けた彼は自分を撫でるワタシの手を優しく掴む。


「もういっかい、」

………………。


「もう一回、します?」
「うん……」

さらりともう一度頭を撫でてあげれば満足したようにまた目を閉じてしまった。


「矢嶋、仕事は」
「自分の分は終わらせました」
「……出来れば寮でやって欲しいが」
「貴方も早く恋人をお作りになったらどうです?」


なんて。
他の役員が仕事を終えた生徒会室でワタシは可愛らしい恋人を労わっていたのだった。


【もう一回する?】



End
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