お題小説

□エロくないセリフ5題
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やさしくね】×いちご味


桜が風夜にマッサージする話













毎日遅くまで部活部活で疲れきっていた俺は桜が宿題をやっている間に不覚にも眠ってしまい、

今、

拗ねている桜に乗っかられてるところだ。


俺はうつ伏せ。

「マジでやんの?」

「疲れてんだろ」

「いや、まぁ、そうなんだけど」

「じゃあ文句言うな」


いや、文句っていうか……。
俺の理性の問題でして…。


「……んっ」

「あ、痛かった?」

「いや、大丈夫」

「じゃあ、腰の方とかやってくぞー」



桜の手が俺の腰に添えられて拙いマッサージをする。擽ったい。でも気持ちい。

ほわほわとした気分になって不思議と疲れが取れていく感覚に意識が遠くなった時、



ぐりっ



「……いっ!」


強く押しすぎたのか、骨が擦れる感覚がした。


「あっ……! ごめん!!」


「いや、大丈夫だけどもうちょい優しくな?」

「うん……」



何かこれ、受けの気持ち分かるかもな。
なんて、

桜が俺と同じような事を思ってるとは知らずに気持ち良さで眠ってしまうまでそれは続いたのだった。




【やさしくね】



End
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