短編U
□つねった頬にチューをして
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「なぁ……」
「はぃ……」
「お前は何がしたいんだよ」
「紅木の×××に俺の×××を……」
「うるせぇ、黙れ死ね。そんで地獄の谷底でもう一回死んでこい」
「酷い!」
知るか。
俺の名前は紅木 辰之介。
俺の目の前に半裸状態で正座しているのは矢羽 謙次。
俺の恋人で浮気症の最低男。
「……で? 何か言いたいことは?」
「何か言い残すことは?みたいに聞くなよ! 怖いよ!」
「別れてもいいんだぞ。俺は今の家を引っ越して……そうだな、××県の田舎あたりに行こうか。家電も携番も全部変えてお前の家から俺の居た証拠を全部消して……それから、」
「ごめん、もうしないから許して!」
「ごめん、もう信じれないから別れて」
とか言いつつも俺はコイツの浮気に対して何の感情もないし、どうでもいい。
ただ、
「女の子のぬくもりとかも感じたいけど紅木の×××も気持ちいいし、でも紅木が俺の上でアンアン鳴いてるのとか考えただけでも勃っちゃってさぁ〜」
調子乗るところと下品なところと……俺じゃ満足させられないのがムカつくだけだ。
End