茜色の珠

□H×H 9 危険な仕事
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念石、という物が
やっと何なのかを理解してきたこの頃


ジンにお世話になって、
半年が過ぎようとしてる

あれから私は、色んなことを知っていくために

自ら、情報屋兼、便利屋という名の何でも屋さんを名乗る事にした

情報を得るための仕事はしたかったし、その為にはお金がとにかく必要だったし

この二つが丁度良かったんだよね






そして、今日は
便利屋の方の依頼を受けている


誘拐された子供を助けてほしいと
泣きながら親にお願いされたのだ



ジンには物凄く、本当に尋常じゃないくらい

心配されたんだけど

そろそろ私だって1人で
仕事ぐらいできるっつの!!

ただ、危険そうな仕事を
1人でするのは初めてだから
私自身も緊張しているんだけど




でも、あの頃に比べたら

色んなことが分かるようになったし

念だって余裕を持って使えるようになった

そんなことを考えながら
ポケットの中に手を入れると

いつものようにカサッと

紙の音が聞こえてきた





「…」





黙ってその紙を見つめる





「マチ…」





私の命の恩人

連絡先は貰ったけど

忙しかったし、ジンには
結局言えずにいるものだから

一度も連絡をしたことがなかったんだけど、

助けてもらったのに
なにも連絡しないってどうなんだろうって
思ってしまっているんだ





「おい!アカネ
よく前見ろ、誘拐犯のアジトに着いたぞ!」

「う、え?
あ、ほんとだ…」




ポケットからリューチェの声が聞こえてきた


考え事しているうちに
誘拐犯のアジトに到着したようだ




そうだ、今は仕事中

とにかく今まで1番の仕事だ!

ファイトだアカネ!
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