茜色の珠

□H×H 6 不安と安心
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む…なんか、生暖かい
私なんで、寝てるんだっけ

確か、ジンとブルーショッピングモールに買い物に来てて…

そしたら、アナウンスが…

そうだ!!!!




「!!!!」

ガバッ

「いてぇ!!!
急に動くな!」

「ん?えっ、ジン?」




目を開けてみると、
私はジンにおぶられていた

急に動いたことで
ジンの頭に私の手がぶつかったらしい




「はは、ごめんなさい」

「それよりお前、大丈夫か」

「えっ全然大丈夫です!
本当に!あ、重いですよね!降ろしても大丈夫です!」

「本当にいいのか?」

「は、い!大丈夫です!
…よっと、ッッッ!!!!?」




痛みからバランスを崩して
声にならない声をあげて
私は、かなり痛がっていた

私を降ろしたジンはケケケと
笑ってこっちを見てた

はあ?!

もしかしなくても私
骨折してるんじゃ無い?




「何、笑ってんのこのくそ!
私が足怪我してるって
知っててわざと降ろしたでしょ!」

「だから、本当に降ろしていいのか
って聞いたんじゃねえか!」

「なっ!この鬼畜!!」

「口悪いなお前!」

「私は敬う人にしか
敬語は使わないのでーー!」

「あーそうかよ
でも、悪かったな」

「悪いと思うなら最初から
やらなければいいのに」

「…ちげーよ
ショッピングモールでの事だ
お前が一番助けを求めてる時
駆けつけてやれなくて、悪かったな」




そう言ったジンは
本当に反省してます
みたいな顔をして私を見てた

バカだこの人
そんなのジンのせいなんかじゃないのに

でもきっと
何度ジンのせいじゃないっていったって
多分、聞き入れてくれない気がする

はあ、結局この人は頑固なんだよな

だから私はジンをみて
満面の笑みを、送って言う



「いいよ、次しっかり守ってくれれば」

「ハハッそれもそうだな」




ジンは一瞬目を開いてから
ニカッと笑った

またジンに、おぶられながら
今度はバスを使わず

ゆっくりとホテルに帰った
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