茜色の珠

□H×H 5 念
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辺りが真っ暗になって
混乱が起きている中
携帯で明かりを照らしたり

店員が懐中電灯を探しに行ったりと
とにかく明かりを照らすために
動いている人が多かった

停電が何かなのかなー
と、私は呑気に考えていた

すると、

キーーーーン

という、放送の音が聞こえてきて
ザワザワが少し減る




「えーいま、ここで
停電が起きてるとお思いのかたー
ちがいまーす
それで、えーーーっと、で?なんだっけ」




男の野太い声が聞こえてくる




「ちゃんとしゃべるネ」

「あ?うるせーよ
文句あんならお前が言え」

「どうもブルーショッピングモール2号館の皆様、買い物は楽しんでいますか
それでは、本日は星の宝石、素敵な宝石をお持ちの方、又お持ちでない方、全員平等に、くたばるといいネ」

「……」




その放送が流れた瞬間
私は本能で感じた

何か、起こるんだって




「いやぁぁぁぁぁ!!!!」




そして、案の定
色々な所から悲鳴と擬音が上がった

グシャっていう音
ドスっていう音
ビチャっていう音
ドンっていう音

色んな音と色んな悲鳴

私はそこで止まった思考で
立ち尽くすことしか出来なかった
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