リクエスト

□チェイス様リクエスト
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西野side


ななの恋人は、優しくて可愛くてちょっとポンコツな...妖怪さん


「ちょっと、今ポンコツって思ったでしょ」

「あら、分かってもうた?」

「当たり前!」


玲香は覚(サトリ)って言う妖怪さん
人の心を見透かしちゃう妖怪さん
でも、玲香はそんなことしない
玲香は優しい妖怪さんやから
人の心を読んじゃうのがすごく苦しいって


「最近寒いね」

「そうやなぁ」

「みんなお家にいる時間が長くなってるから...嫌だなぁ」

「色々聞こえちゃうん?」

「うん....」



玲香とななの出会いはいたって普通
雨降ってる日に家の近くで座ってた玲香を家に連れてきたら妖怪でした、わぁみたいな



「いやいや、説明雑過ぎたよなぁちゃん」

「ほんま?結構分かりやすいと思ってんけど」

「いやいやいやいや」



この通り、玲香は本当に心が読める妖怪さん
でもななはそんな心優しい妖怪の玲香が大好き



「....なぁちゃん」

「ん?」

「いや...心読めるからってそんなストレートにね、あのー言うのはそのー」

「ええやんほんまのことやし」

「....だからそれが恥ずかしいのに...」

「えへへ」

「もー....っ」

「玲香?」

「あ、ううん、なんでもない...」


玲香はたまに耳を塞ぐ
その度になんでもないって言うけど
本当はどこかから聞こえてくる黒い心の声に反応してる
玲香は優しい妖怪さんやから


「玲香」

「ん....」


そんな時はいつもギュって抱きしめて
耳を塞いであげる
そしたら玲香は安心するから
強く強くぎゅーってする


「大丈夫、なながおるから」

「....うん、なぁちゃん」

「ん?」

「なぁちゃんの心は綺麗だね」

「ふふ、ありがとお」


ななの腕の中で玲香は安心したようにスリスリしてくる
そんな姿が可愛くて、大好きで
いつまでも一緒にいたい


「玲香」

「なぁに?なぁちゃん」

「ななの心、ずっと読んでて」

「へ?」

「そしたら、他の声聞かんでええやろ?」

「.....でも、そしたらなぁちゃんが」

「ななはええ、玲香なら」

「......そっか..分かった」

「うん」

「ありがとう....なぁちゃん」

「うん」


心優しい妖怪さん
人の心の声で傷ついちゃう妖怪さん
そんな玲香がななは大好きやで
いつまでも、ななのそばにおってな?


「.....うん、なぁちゃんのそばにずっといるからね」

「うん」


大好きやで、玲香



END
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